Thursday, September 2, 2010

今月観た映画〈8月〉

今月は星もいれてみることにした。

無間道 Infernal Affairs
Directed by Andrew Lau & Alan Mak, 2002
★★★☆☆
友達のおすすめで借りた香港映画。どきどきわくわく! 
インセプションが夢と現実の境界を溶かしてしまったのと同じように、この映画にはウソとホントの境界はどこにあるのか考えさせられた。

リトルトウキョー殺人課 Showdown in Little Tokyo
Directed by Mark L. Lester, 1991
★☆☆☆☆
これも友達のおすすめ。ザ・オリエンタリズム! もう日本文化の描写が悲惨すぎて笑える。主役の白人が他のあまたの日本人を差し置いて一番日本の心をわかってる的な設定もサイコーもといpsycho! どんな昔の映画かと思ったら意外と1991年だった。


THE 有頂天ホテル
三谷幸喜監督, 2006
★★★☆☆
合コンで出会った男の子との最初のデートで、彼がばっちり下調べしてくれた映画館に行ったのにやってなくて、まじ微妙な空気になった思い出の映画。撮り方とか役者の動きが舞台みたい。松たか子、昔好きじゃなかったけど最近は素敵だなって思う。

リバー・ランズ・スルー・イット A River Runs Through It
Directed by Robert Redford, 1992
★★★★☆
名作。古きよきアメリカってこんなかんじなのかな。「古きよきアメリカ」のイメージは、私にとって「古きよき留学時代」のイメージでもある。今でも開拓時代のままのような景色が広がる世界で暮らした1年間。
アメリカでは釣りや狩りをする人=自然を愛する人みたいに描写されることが多い気がするけど、私はいつも違和感がある。釣りや狩りは、自然を愛することと相反するように思えるんだけどなー。
"We can love completely without complete understanding."
「愛」も「完全」も「理解」もそれ単独でとてつもなく難しすぎて、この台詞には太刀打ちできない。

チェンジリング Changeling
Directed by Clint Eastwood, 2008
★★★☆☆
アンジェリーナ・ジョリーが好き。彼女の華やかで情熱的な顔を2時間眺めたあとに鏡で自分の顔を見たら愕然とした。
フィクションだったらなんてことない映画だけど、実話に基づいてるっていうからすごい。母としての強さに感動、狂気の犯罪に恐怖。子育てが怖くなる。

この森で、天使はバスを降りた The Spitfire Grill
Directed by Lee David Zlotoff, 1996
★☆☆☆☆
これもある意味アメリカらしい映画。邦題が気に食わん!

スラムドッグ・ミリオネア Slumdog Millionaire
Directed by Danny Boyle, 2008
★★★★☆
ようやく見た。さすが名作と言われているだけあるのね。レストランで「インドの社会問題入門フルコース」を名シェフに注文したら、これが出てきそう。エンディングがインド映画っぽい。のかな? インドの女優ってほんとうにきれい。

ラヂオの時間
三谷幸喜監督, 1997
★★★★☆
おもしろかったー! 有頂天ホテルよりこっちの方が好き。キャスティングがいい。業界人が業界人を演じる空々しさもまたよい。三谷幸喜は緩急のバランスがうまいな。

BOY A
Directed by John Crowley, 2007
★★★☆☆
友達おすすめの映画。うーん。キレイに終わらせないのはよかったけれど。同情でもなし、共感でもなし、反感でもなし、何を感じればよかったのだろう。やるせなさ?

ぼくの大切なともだち Mon Meilleur Ami
Directed by Patrice Leconte, 2006
★★★★☆
フランス語だとそれだけで3割増ぐらいに見えてしまうのは置いといても、重さと軽さのバランスが絶妙でいい映画だった。クイズ・ミリオネアのシーンが「スラムドッグ・ミリオネア」と似てた(製作年はこっちの方が先だから真似とかじゃないだろうけど)。「パリ、恋人たちの2日間」でも思ったけど、フランス人てほんとにこんなにずけずけものを言うの?

善き人のためのソナタ Das Leben der Anderen
Directed by Florian Henckel von Donnersmarck, 2006
★★★★☆
人生を賭けるってこういうことか。闘うことってこういうことか。原題は「他人の人生」みたいな意味だと思うけど、そういうタイトルだと思って見るとまた感じ方も違う気がする。
1年間世界をぶらぶらしてた時にいろんな社会を垣間見て、私にとって譲れないものってなんだろうと考えて、それは「自由」かもしれないと思ったのを思い出した。

バティニョールおじさん Monsieur Batignole
Directed by Gerard Jugnot, 2002
★★☆☆☆
戦争の話だと知らずに見たからびっくりした。実話だったら感動だけど、フィクションとしてはあんまりかなあ。コメディタッチで描いてるのが余計にちょっと心を重たくしたような。

迷子の警察音楽隊 The Band's Visit
Directed by Eran Kolirin, 2007
★★★★★
すばらしい。やっぱり中東を舞台にした映画はなにより背景がすばらしい。あの色。ジャンルはコメディらしいんだけど、言葉少なな台詞のまわりに漂う哀愁が切なすぎてずっと泣きそうだった。そして最後のアラブ音楽が胸をぎゅーっと締めつける。色と音楽が最高。

ダージリン急行 The Darjeeling Limited
Directed by Wes Anderson, 2007
★★★★★
今のところ、「もののけ姫」と並んで世界で一番好きな映画。アマゾンで1000円になってたから買っちゃった♥ 家に届いてからはひらすら見てた。やっぱり最高。この映画だけは、なぜか何がいいのかうまく言えない。部分じゃなくて全体なのだ、という言い訳。

2 comments:

  1. > 彼がばっちり下調べしてくれた映画館に行ったのにやってなくて、まじ微妙な空気になった

    そういう時、男はどうするのが正解なんですか?

    ReplyDelete
  2. 「代わりに俺ん家でDVD見ようぜ」→お持ち帰り

    ですかね。

    ReplyDelete