Friday, May 8, 2009

雨上がり

雨上がりってすてき。

それは、例えば冬の後にやってくる春にも似た、生命が歓びの叫びをあげるとき。

ただの晴れの日よりも、過ぎ去った雨を思うと一層喜ばしく、残った水滴の輝きに光る世界が一層美しい。


ひとの心が、いかに自然に支配されているか。

というこの言説が、非常に近代的であるのだけど。
人間と自然などという区別なんてなかった。あえて近代的な言い方をすれば、人間も自然の一部だった。
それは人間がどんなに哲学的変化を遂げようとも、その様変わりする世界観に合わせて「身体性」とかいろいろと「ラベル」を変えながらも、真実であり続ける、気がする。
真実がある、のだ、と、すれば。
情状性によって存在を語るのも、頷ける。


夜が明けて、太陽が雨上がりの世界を輝かせて、その世界に向かって「おはよう」と言う瞬間が、待ち遠しい。

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